◇私は詳しくないのだけど
「実録の歴史観(60年安保を起点とする新左翼の歩みの単線的帰結として連合赤軍があり、それを契機に新左翼は失速した)は、その新左翼党派史に全共闘三里塚を組み込み、その帰結に連合赤軍があるとしたことが失敗。これでは68年以降の反権力運動の母体たる全共闘三里塚が、前衛党による国家権力奪取との革命観を超えうる可能性・先駆性をもっていたことを読み切れない。」というのと、「前衛党が人民を指導し国家権力を奪取するという赤軍の革命観は、国家主義的である。国家論はすなわち組織論であり、森恒夫永田洋子を頂点とする上命下服の前衛主義的な党組織が連合赤軍事件を生んだ。」というのと「銃撃戦による権力奪取を担う主体的共産主義化(戦略と主体の結合軸)は、国家権力奪取に向けた前衛党形成論で、モデルなき共産主義的主体形成論が党幹部独裁を支えた。」というのはおもしろかった。
要するに、全共闘三里塚連合赤軍とひとくくりに扱っていることがダメ。前衛主義の自己批判ができてないからダメ。ってことだと解釈した。